1対1で向き合い
自分が楽しいと感じる毎日を共に過ごしています
スタッフ ケアポートぶぜん 介護職員 堀建太(ほりけんた)さん
施設勤務 介護職歴通算14年
(2024年1月インタビュー時)
「入居者さまの安心と信頼につながるために、
スタッフ同士で心がけていることはありますか?」
まずは「あいさつ」ですね。毎日入居者さまに声を掛けて、目線を合わせてあいさつすること。これを続けていると「今日は体調が良くないな」といったような身体、心の変化に気づくようになるんです。
スタッフの小さな気づきを大切に、ナース、ケアマネとも情報を共有しています。入居者さまと職員がお互いに『話す』というのは本当に大事ですね。
個別に「今日は何があった」など細かなことは日常的に話をしています。毎日行うミーティングで、特別変化があった時は直ぐリーダーに報告します。
また、怪我をするような転倒の危険性、リスクがあればすぐにナースとケアマネへ連絡して、ご家族さまに受診を検討していただくこともありますね。
「入居者さまの『生活の質』を向上させるために、どのような工夫や取り組みを行っていますか?」
入居者さまにとって生活の質を向上させるには「残存機能を活かす介護」が目標であり、とても大切なことだと思っています。
状態や症状は本当にお一人おひとり違いますので、常に心がけていますね。
「介護は協力と連携が不可欠かと思います。ケアポートぶぜん様のチームワークはいかがでしょうか。」
チームワークは非常にいいですね。職員の連携、チームワークがなければこの仕事はなかなかうまくいきませんから。風通しがいいというのか、お互いに何でも言えるような関係性を築いています。
年齢層では20代から60代の職員もいますが、何でも言えるような職場づくりを心がけています。
ただ仲良くするのではなくて、いうべきことはキチンと伝えて改善しています。何も言わない・言えない雰囲気が一番良くないですからね。
「スタッフが専門的な知識やスキルを向上させるためにどのような研修プログラムが提供されていますか?」
まず、スタッフ間で問題提起し、協議します。自分たちに足りないことや勉強した方が良いものがあれば、その場で調べたりしますね。さらに、専門的スキルや知識向上のために、率先して研修にも行きます。
会社から提示される研修もありますが、別に受けたい研修があれば資料や日程を調べてグループ会議に参加しています。研修後は内容を報告し、共有しています。
同じ介護職員でも、専門学校を卒業してそのまま現場に入った人や、違う職種から来た人もいて、それぞれに知識と想いは異なります。それでも、入居者様を大切に、笑顔にしたいという想いは基本的に同じなので、そこの部分を引き上げるための自発的な勉強や研修を求めて、希望者を募って受講したりしています。
「ケアポートぶぜんは地域とどのように連携し、ご利用者様が外部との交流を楽しむ手助けをしていますか?」
街の中心部にあるという立地は、入居者さまと家族にとって気分的にプラスに働く部分は大きいと思います。気軽に立ち寄れますからね。同じように、地域とのかかわりを持つチャンスが大きいのは、当施設ならではの良さだと感じています。
コロナ前は、地域のお祭りや季節の行事などにお出かけしていましたし、近所のカラオケに行ったり、ドライブでは食事処で昼食を食べたりしていました。また少しずつ復活できるといいなと考えています。
人との関わりは認知機能にも影響すると感じていますし、やはり地域とのふれあいや非日常を楽しむことが大切なんだ、と思いますからね。
「介護スタッフとして、将来の展望や今後の施設の発展についてどのような思いや計画をお持ちですか?」
入居者さまとご家族さま、そしてスタッフが笑って過ごせる・関われる施設でありたいと思っています。介護の現場は大変なこともありますし、スタッフも大切にしていかなければいけない時代になりましたからね。介護の場での人手不足の傾向が今後さらに強まるのは必然ですから。
苦労はもちろんありますし、報われないこともあります。しかし辛いこともみんなで共有して、乗り越えて、笑顔で働ける職場を目指しています。スケールが大きな話だと思われるかもしれませんが、介護に対するイメージを根本から変えたいです。
誇りとやりがいを持って仕事に向き合う介護スタッフが、うらにもたくさんいます。
とにかく笑顔で、ですね。認知症の方もいますし、すぐに忘れられてしまうのですが、その一瞬でも笑っていただけるように、みんなでできることを積み重ねていきたいです。
一期一会の気持ちで、人生をこれまで大切に生きてこられた入居者さまとの出会いを大切に。スタッフも、入居者さまのことを何百人のうちの1人と思わず、1対1のお付き合いを重ねながら、晩年まで笑顔で過ごしていただけるようにつとめています。