職員との連携を密に
ご本人と家族にとって安心できるプランを
ケアマネジャー
ケアマネジャー Mさん
ケアマネジャー歴通算18年
(2024年1月インタビュー時)
「ケアマネジャーとしての経歴や専門的なご経験、これまでのキャリアでどのようなケアに携わってこられたか教えてください。」
介護保険が始まった当初からケアマネジャーの仕事をしていますが、当初は中津の某病院で仕事をしていました。
キャリアとしては20年近くになりますね。
その後、縁あってこちらのデイサービスで3年ほど勤めました。その間、ケアマネの仕事はやっていなかったのですが、現在は、2番館の有料入居の方のケアプランを立てています。 施設入居者は在宅扱いになりますので、入居者さまのケアプラン作成と評価などを担当をしています。現在は、こちらで6名ほど担当しています。
「入居者さまのご家族とのコミュニケーションをどのように行っていますか?また、介護施設との連携について教えていただけますか?」
ケアポートぶぜんは、本当にしっかりと入居者さまとご家族を支援されていて、ここで起きたことは随時タイムリーに私の方へ情報を頂いています。 チームで仕事をしていますし、その情報を元に、「こんなことに困っているんだろうな」と感じた部分をご家族にお伝えするようにしています。
ケアプラン策定をした方には、1ヶ月に最低1回の訪問をするのが原則です。家族へ頻回に電話をするケースもありますし、子どもさんが遠方にいてメールでやりとりするということもあります。ただ、こちらの施設に入居すれば、職員さんの目が行き届いて安心ですし、おひとりで自宅にいらっしゃるよりも穏やかな生活が送れるでしょうね。
「入居者さまのニーズに合わせてケアプランを立てる際に、施設に対してどのようなアプローチを取っていますか?」
施設で日常を過ごしていると、家族と離れている時間がどうしても長くなりますし、連絡や連携が取れているという点は、ご家族にとっても安心ですよね。
私はいくつかの施設を受け持っていますが、ケアポートぶぜんさんはその中でも連絡を多くくださる事業所です。毎月利用しているサービスプランに基づいて様子を記した報告書が来ますので、わからないことや、検討が必要な箇所などは私から施設へ連絡することもあります。「原則月1度の報告」という制度義務をしっかり守るのは大前提で、しかも情報をタイムリーにいただけるのは本当に助かります。
連絡頻度が少なければ、前月の情報でも半月くらいのタイムラグが生じる可能性があるのですが、実績と合わせて翌月1日には必ず報告書と様子が届くので、ケアプランの内容確認や見直しがとてもスムーズになります。入居者さまにとってさらに有効なプランを作成し、提案することができますからね。情報共有が早くて本当にありがたいです。
「入居者さまに対して特に留意しているポイントや、入居者さまが安心して生活できるようにサポートするための工夫についてお聞かせください。」
私はまず、皆さんとお会いする時に必ず季節の話をします。入居者さまの誕生日を記録したカレンダーを作っているのですが、誕生日の日に花を届けて、ハッピーバースデーの歌を歌うんです。皆さん、お花がお好きなんですよ。 これが入居者さまに喜ばれるんです。
デイでも施設の中でも、誕生日をお祝いするタイミングはあるでしょうが、年齢が上がると、誕生日を祝ってもらうことも少なくなりますからね。季節の話をしながら体調確認をして、ケアプランの目標がどこまで達成できているか、「ここまでできたらいいね」なんて話をしますね。
何より一番大事なのは、笑うことだと思っています。豊前に家がある方であれば「自宅の近くに家が建ったよ」とか。地元の話をして、本人が見られないところなどを思い返してもらえるような話題をしますね。スマホで写メを取って入居者さまにお見せしたりすることもあります。入居されていると、自由にお出かけできませんし、家族以外に誕生日を祝ってもらうこともそうそうないですからね。入居者さまやご家族の方から「ありがとう」と電話をもらうこともあります。
そして、80歳の方であれば「90歳まで頑張ろうね」といいながら目標を掲げて。誕生日などの節目を元気で過ごすのを目指していただきながら「できることを頑張ろう」ですね。出来たことを認めて、「できたじゃん!」って話すことの積み重ねが本当に大事なことなのだと、毎日実感しています。